人財戦略

当社にとって価値創造の中核であり、最も重要な資本は「人財」です。「人財」の成長が、事業の持続的成長とあいまって企業価値の持続的成長を実現していきます。
成長を支える人財の採用を強化し、自律的に成長し、能力を発揮していけるための環境を整備していくことを人財戦略の基本的な考え方としています。

人材育成方針

当社は2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けたサステナブルな社会へ適応すべく、2030年を目標に機能商社としての一大飛躍を展望しております。

2023年4月から始まった中期経営計画「サステナV(バリュー)」にある企業価値向上を促進するため、当社の最重要資本である従業員が当社独自の育成モデルである「キャリア型人財」に成長するために、グループ会社を含めたあらゆる組織の中で、適所適材となるキャリアを築くことができる環境と役割を担う機会を提供してまいります。

また戦略領域への事業展開を推進するため、新たな人財を積極的に採用していくことで多様性を持つ「キャリア型人財」の育成も並行して実施してまいります。

社内環境整備方針

2021年4月より始まった新人事制度を「キャリア型人財」創出のためのツールとしております。「ツールは磨いてこそ正しく機能する」との考えの下、適切な改善を適宜即座に実行していくことで、急速に変化する社会情勢においても、進化適合し着実な成長を遂げる人財となるべく、持続的な支援(キャリアサポート)に取り組んでいき、多様な人財が能力を発揮し活躍できる職場環境づくりを推進してまいります。

また安心と安全を得られる職場環境を促進するため、介護休業や男性育児休業を希望する従業員が、仕事と個人の生活を統合し安心して働き続けられる環境づくりを、従業員の適正な労働時間管理と安全教育研修を継続していくことで安全に働き続けられる環境づくりを、それぞれ実施してまいります。

ビジネスを支える人財:キャリア型人財

独自の「キャリア型人財」という考え方

当社として求める人財について、独自の「キャリア型人財」という類型を設定し、従業員にその価値観を共有し、育成に注力しています。

「キャリア型人財」とは

従業員一人ひとりが、自身が自身の経営者であるというキャリアオーナーシップを持ち、自身でキャリアをマネージし、社会に高い価値を提供し続け企業価値向上に貢献する人財を「キャリア型人財」としています。

❶自身のライフ・キャリアのオーナーシップを持ち

❷ワーク・キャリアの能力(「経営力」と「専門力」)を

❸当社の環境を活用し向上することができ、

❹プライベート・キャリアと統合(ワーク・ライフ・インテグレーション)しながらも、

❺自身のワーク・キャリアも自律して築き積み上げ

❻ユニーク性を持つ(自身ならではの持ち味がある)人と定義しています。

経営力

❶自らを経営者に置き換え、何が必要かを模索し、 必要要件への適合に向けて、責任を持って誠 実に遂行できる力
❷自らのキャリアを開発するだけでなく、他者 のキャリアの開発についても支援できる力

専門力

❶特定の実務に関する専門性を通じて自身の顧 客ニーズを満たすために、多様な視点を持ち つつ責任を持って誠実に遂行できる力
❷特定の実務に関する専門性を自ら習得するだけで なく、他者の専門性向上にも支援できる力

経営力向上に必要な4要件

当社では、「キャリア型人財」は、自らのキャリアのオーナーシップを持つ人財、つまり自身を自身の経営者と見立てた人財であると考えています。当社として経営者に必要な要件と定めている下記4要件の力を向上させることが、キャリア型人財としての成長につながるものと考えています。

❶企業使命の具現化力…【 Vision】

  • 中長期の視野で持続性のある高島ならではの存在価値を明らかにし、革新を自らリードし、継続的に企業価値を向上する能力

❷進化適合力…【Design】

  • 常に学びながら事業を創造する能力(デザイン力)VUCA環境変化対応力持続性のあるビジネス・組織構築及び人財登用・育成能力

❸誠実一筋…【Integrity】

  • インテグリティ・高潔さ社内外からの信頼・信用力トップとして経営責任を負う度量・決断力

❹企業全体のベクトル結合力…【Communication】

  • 個々の多様性を理解・尊重した傾聴力・共感力・論理性・分析力・深い洞察力・デジタルテクノロジー活用力・グローバル対応力

*Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字

キャリアモデル

当社は、従業員に対して、キャリア型人財像を示し、従業員にそれを目指して成長してもらうための環境整備を行い、機会を提供していきます。

当社の最重要資本である従業員が、当社として求める人物像である「キャリア型人財」へと成長してもらうために、当社は、キャリア型人財としてのキャリアマップを従業員へ提示することで、従業員自身がキャリアビジョンを描けるようにしていきます。従業員は、自身のキャリアオーナーシップのもと、キャリアをプランニングし、これを複線型人事制度の活用や上司からの支援や伴走のもと、キャリア型人財としての成長を実現していきます。

研修・教育体制

等級定義で求められる行動発揮ができるように、等級別に能力開発を行います。

人事制度

2021年4月より新人事制度をスタート

高島の流儀「3つの型」

持続的成長企業を目指すための教育的アプローチを体系化